本稿でできるようになること
インストール済みの実行ファイルから、購読URLの取り込み、プロファイルの選択、ブラウザ向けのシステムプロキシ有効化までを完了できます。さらに、後からTUNモードやサービスモードへ進むための前提(管理者権限やファイアウォールの考え方)も整理します。UIの細部はビルドやテーマで異なるため、各ステップでどの領域を見ればよいかを言語化しています。ウィンドウタイトルバーや左サイドバーの並びはアップデートで変わることがありますが、「プロファイル」「設定」「接続/ログ」といった大枠は共通です。
対応OSと事前準備
推奨はWindows 10 21H2 以降またはWindows 11です。64ビット版を想定しています。企業端末ではアプリのインストールにITポリシーが必要な場合があります。個人利用では、管理者権限のあるアカウントで進めると、後述のサービスモードやTUNのセットアップがスムーズです。購読URLは第三者に見られない場所で管理し、掲示板やチャットにそのまま貼らない運用を推奨します。接続先の品質はプロバイダー側に依存するため、本稿ではクライアント側の設定の型に焦点を当てます。
- 安定したブラウザ(Edge または Chrome)で初期確認ができること
- 購読URL、もしくは変換済みのClash形式プロファイルを入手済みであること
- セキュリティソフトを利用している場合は、インストール先フォルダの除外設定を後から検討できる状態であること
インストーラーの入手(本サイト経由)
実行ファイルは本サイトのダウンロードページから取得するのが、出所の確認と更新追従の両面で安全です。ダウンロードページの Windows セクションから、Clash Verge Rev の最新安定版を選びます。ブラウザのダウンロード一覧に .exe インストーラー、またはポータブル配布が表示されたら、保存先を分かりやすいフォルダ(例:デスクトップ直下の作業用フォルダ)に置くと後工程が楽です。配布形態はリリースノートで変わることがあるため、ファイル名だけで判断せず、ダウンロード元が意図したページかを毎回確認してください。
補足:ソースコードの閲覧やIssue追跡は、プロジェクトのGitHubを参照する用途に切り分けると混乱が減ります。インストールパッケージの主な入手経路は本サイトに揃えておく運用を推奨します。
インストール時に画面で確認すること
インストーラーを起動すると、まずSmartScreenの警告が出ることがあります。発行元が確認できないと表示されても、取得元が信頼できる場合は「詳細情報」から実行へ進めます。続くウィザードでは、インストール先のパス、ショートカットの作成、起動オプションが並びます。日本語UIでは「次へ」「インストール」のラベルが縦に続く構成が一般的です。インストール完了後、スタートメニューに「Clash Verge Rev」が追加されているかを確認し、初回のみ管理者として実行が必要な環境では、ショートカットのプロパティから設定できます。
初回起動直後は、画面中央付近にウェルカムや言語選択が表示されることがあります。日本語を選び直すと、左サイドバーの項目名が読みやすくなります。メインウィンドウは大きく「プロファイル」「プロキシ」「接続」「設定」「ログ」に分かれ、上部または左端にアイコンが並ぶレイアウトです。どのタブにも「システムプロキシを有効にする」に相当するトグルがあり、ここがブラウザ連携の要になります。
購読URLとプロファイルの追加
左メニューのプロファイル(Profiles)を開き、「新規」または「URLからインポート」に相当するボタンを押します。表示名は後から変更できるので、まずは分かりやすい名前(例:home-2026)を付けます。URL欄に購読を貼り、更新間隔はプロバイダーの推奨に合わせるか、既定の数時間で開始して問題ありません。インポートが成功すると、一覧にプロファイルが現れ、行を選択した状態で有効化または適用を押します。ここでYAMLの検証エラーが出る場合は、購読が期限切れか、クライアントのバージョンが古い可能性が高いです。
プロキシ一覧(Proxies)画面では、SelectorやURL-Testなどのグループが並びます。まずは手動のセレクタで、遅延表示の小さな数値が安定しているノードを選びます。自動選択に任せる前に、ブラウザで一度だけ手動選択して疎通を確認すると、後の切り分けが容易です。ルールの詳細編集は上級者向けですが、用語の意味はドキュメント・チュートリアルと併読すると理解が早まります。
システムプロキシを有効にする
設定またはメイン画面のクイック操作から、「システムプロキシ」「System Proxy」に相当する項目をオンにします。Windowsの設定アプリ → ネットワークとインターネット → プロキシを開くと、手動プロキシ設定にローカルホストのポート番号が反映されていることが確認できます。ブラウザで海外の検索エンジンやIP確認サイトを開き、表示される出口IPが意図したリージョンに近いかを見ます。ここで失敗する場合は、プロファイルが有効化されていない、別のVPNソフトとポートが衝突している、ファイアウォールがブロックしている、の順に疑うとよいです。
注意:システムプロキシは主にHTTP(S)に従うアプリへ効きます。ターミナルのgitやnpm、ゲームクライアントまで含めて一括で扱いたい場合は、別稿のTUNモード有効化ガイドへ進んでください。
サービスモードとTUNへの橋渡し
TUNや仮想NICを使うには、多くの場合サービスモードのインストールが先です。設定画面のシステム系セクションに「サービスをインストール」に相当するボタンがあり、UACのダイアログで許可します。成功するとステータス表示が変わり、以降は再起動後もバックグラウンドで補助プロセスが立ち上がりやすくなります。詳しいクリック順とパラメータ例はTUNモード完全ガイドに譲りますが、本稿の段階で「システムプロキシが安定している」ことを確認しておくと、次のステップの失敗要因が減ります。
DNSとリーク対策の入口
プロキシは通っているのに特定サイトだけ遅い、名前解決だけ失敗するといった症状は、DNSの経路が想定とずれているときに起きます。プロファイル内のdnsセクションやクライアントのDNS設定を触る前に、まずは購読側の推奨値に従うのが安全です。より厳密にFakeIPやDoHを設計したい場合は、MetaコアDNSリーク防止ガイドを参照してください。本稿の目的は「最初の一周を完了する」ことなので、DNSの高度設定は任意の次の課題として切り出せます。
よくあるつまずき
プロキシオンだがブラウザだけ繋がらない:拡張機能の独自プロキシ、別ブラウザのプロファイル、企業ポリシーによるプロキシロックが原因のことがあります。プライベートウィンドウで再試行し、拡張をオフにして比較してください。
ポート競合:同じPCで他のプロキシツールや開発用サーバーが同じポートを掴んでいると、システムプロキシの反映が中途半端になります。Clash側のポート設定を変更し、Windowsのプロキシ設定に新しいポートが出ているか確認します。
セキュリティソフトが警告:初回のみ検疫に時間がかかる場合があります。誤検知が続くときは、インストールフォルダと実行ファイルを除外リストへ入れるか、ベンダーの手順に従ってください。
オープンソース情報との付き合い方
Clash系クライアントはコミュニティによって継続開発されています。変更履歴やビルド手順を追う用途では、公式に案内されているGitHubリポジトリを参照するのが適切です。一方、日々のインストーラー入手は本サイトのフローを主にすると、リリース資産の取り違えを防ぎやすくなります。
まとめ
WindowsでのClash Verge Rev導入は、「正しい入手元 → プロファイル取り込み → システムプロキシ確認」という短いチェーンで完了します。画面レイアウトは更新で微差が出ても、左ナビの役割分担さえ押さえれば操作は迷いにくいです。システムプロキシだけで十分な人も、のちにTUNへ広げる人も、まずはこの一周を安定させることが後戻りの少ない運用につながります。似た機能を持つツールをいくつも試すより、一つのクライアントに設定を集約し、購読更新とルール確認を習慣化したほうが、結果としてストレスの少ない接続体験になりやすいでしょう。