チュートリアル 約 14 分

Windows 10 に Mihomo Party を導入:ポータブル ZIP から初回システムプロキシまで(2026)

企業・教育・個人の取り組みで Windows 10 がまだ広く残る場面では、「最新 OS 前提の手順書」だけでは足りません。本記事は Mihomo Partyポータブル ZIP から置き、SmartScreen やブラウザのダウンロード保留、UAC、必要なら サービスモード の判断を経て、購読(サブスクリプション) を取り込み システムプロキシ をオンにし、ブラウザで 初回疎通 まで完了する流れをまとめます。導入後の測速やモード運用は Windows 向け Mihomo Party の実践ガイド を参照してください。

Clash 編集部 Mihomo Party · Win10 · ZIP · SmartScreen · システムプロキシ

想定読者と到達目標

すでにプロバイダーから HTTPS の購読 URL もしくはリモート設定への導線を入手しており、それをデスクトップの Mihomo Party に取り込み、一般的なブラウザからプロキシ経路を確認したい方向けです。クリーンに近い Windows 10(22H2 など) のホーム用途を主眼にしますが、ドメイン参加端末や厳しいデバイス管理下では手順の一部がブロックされることがあります。法令・契約・職場方針は各自の環境に従ってください。

記事末尾のゴールは次のとおりです。(1) 実行ファイルを安全に入手し、書き込み可能な場所へ展開して起動できる。(2) セキュリティ警告を合理的に処理し、意図しないバイナリを実行しない。(3) 購読の更新が成功しノードが見える。(4) システムプロキシ をオンにして代表的なサイトへアクセスできる。TUN やゲームタイトルごとの細部は別稿に譲り、ここでは「Win10 で最初の一人歩き」を優先します。

Win10 で Mihomo Party を選ぶ理由と既存記事との棲み分け

当サイトには Mihomo Party(Windows)の測速・手動ノード・モード運用 がありますが、あちらは すでに起動できる状態 を前提にしています。一方、Clash for Windows(CfW)の Windows 11 初回手順 は GUI も更新ラインも異なり、検索クエリが「Win10」「Mihomo Party」「ZIP 解凍」と交差する読者には直接当てはまりません。本稿はその隙間を埋め、OS が 10 のまま、かつ Mihomo コアを扱う Party 系 UI に絞った導線を明示します。

Mihomo Party は名称のとおり Mihomo(Clash Meta 系) を扱うクライアントの一つで、メニュー名や高度機能の並びは Clash Verge Rev やレガシーな CfW と一致しません。インストーラーではなく ポータブル配布 を選ぶケースでは、zip 内の構成と実行ファイル名を公式リリースノートで照合し、取り違えを防いでください。

事前チェック(権限・競合・秘密情報)

ZIP をユーザーディレクトリ直下や Documents 配下など、自分が書き込める場所 に置くと初手が安定します。C:\Program Files 系は標準ユーザーでは更新に躓きやすいです。管理者昇格が求められるのは、システムプロキシやサービス/ドライバの登録時で、アプリによってタイミングが前後します。

既に別製品の VPN、フィルタリング製品、開発者向けキャプチャツールが TUN/WFP/プロキシ設定 を握っていると競合します。初回検証では余計な常駐を止めるか、ログでどのプロセスがポートやプロキシを占有しているかを確認すると切り分けが早くなります。

購読 URL は資格情報に近い秘密です。公開チャネルに貼らない、共有スクショに写さない、流出時はプロバイダー側でローテーションする──が基本運用です。企業プロキシや TLS インスペクション下では HTTPS 更新が失敗しやすいので、最初の成功例は可能なら素の回線で試し、その後に普段のネットワークへ戻して再現確認するとよいです。

注意:第三者が再パッケージした「ワンクリック延長版」などは改ざんリスクが高いです。ハッシュや署名の確認ルートが提示されていない配布は避けてください。

1入手・ZIP 展開・フォルダ固定

開発者またはプロジェクトが案内する GitHub Releases などの正規ページ から Windows 向け ZIP を取得します。ブラウザが「一般的ではないファイル」として保留した場合は、ダウンロード履歴から 保持 や許可の項目を選びます。ファイル名・サイズ・バージョン表記がページ記載と一致するかを必ず確認してください。

エクスプローラーで ZIP を右クリックし すべて展開 を実行、または同等のツールで解凍します。長いパスや同期フォルダ(OneDrive の直下など)はロックの原因になるため、ローカルボリューム上の浅いパスを推奨します。展開後に実行ファイルと resources 系サブフォルダが揃っているかざっと見て、単独 exe だけが不自然に増えていないかも確認します。

2SmartScreen・ブラウザブロック・UAC の読み方

Windows の SmartScreen は評判情報を参照して実行を止めることがあり、OSS の署名済みビルドでも警告が出るケースは珍しくありません。対処は「安易に許可」ではなく、公開チェックサム、リリース資産一覧、議論スレッドの整合といった証跡を見てからにしてください。詳細情報 から進める UI が出たときも、発行者名とファイルパスが想定どおりかを再確認します。

右クリック → プロパティ に ブロックの解除 チェックがある場合は、マークオブザウェブ付きでダウンロードされた証です。信頼できる資産だけ解除します。解除後もポリシーで再度止まる場合は SmartScreen 以前の問題です。

UAC(ユーザー アカウント制御) は、設定変更やサービス登録など昇格が必要な操作で現れます。ダイアログに表示される実行ファイルパスが、さきほど展開したフォルダ内のものかを確認してください。会社端末では昇格自体が禁止されていることがあり、その場合は個人用マシンの手順に置き換えないよう注意します。

3Microsoft Defender・サービスモードの判断

ネットワークを広く扱うアプリは稀に ヒューリスティック検知 の対象になります。Windows セキュリティの 保護の履歴 で隔離記録を確認し、パスと版が自分の展開物と一致するかを見ます。誤検知が疑わしく、ポリシーが許せば復元や除外を検討しますが、出所不明の単体 exe は削除が安全側です。

Mihomo Party には環境により サービスモード や管理者権限での補助機能が用意されていることがあります。初心者はまず ユーザ権限での起動システムプロキシ の組み合わせからで十分なことが多く、ゲームや特定アプリ全体をプロキシへ載せたい要件がはっきりしてからサービス側を検討するとミスが減ります。設定画面の説明文を読み、再起動後も自動で必要なコンポーネントが動くかを確認してください。

ヒント:サービスを有効化したあと競合が出たら、一度サービスをオフに戻してシステムプロキシのみで再現するか比較すると原因が切り分けやすくなります。

4初回起動・カーネル・プロファイルの骨格

アプリを起動するとステータス表示やログビューが現れ、バックグラウンドで Mihomo コア が立ち上がります。初回はファイアウォール許可ダイアログが出ることがあります。自宅ネットワークではプライベートプロファイルのみ許可など、公開範囲を必要最小限にとどめてください。

プロファイル画面で 空の状態 から開始する場合と、後から購読を足す場合がありますが、要点は「有効なプロファイルが一つ選択されている」「エラーなく読み込まれている」の二本です。ログに API ポート競合やファイルロックが出ていないかも見ておくと、その後のブラウザ検証がスムーズです。

5購読 URL の取り込みと更新エラー対策

アプリの案内に従い、サブスクリプション/リモート設定 の欄へ URL を貼り付けます。保存後に 更新 を実行し、ノード一覧やルールセットの取得が完了するまで待機します。403 や TLS ハンドシェイク失敗が出たら、ブラウザで同 URL を開けるか、端末時刻が正しいか、企業プロキシで途中 TLS が置き換わっていないかを順に確認します。

プロバイダーが Clash 形式以外のみ配布している場合は、別ラベルのリンクの有無を探すか、自己ホストした Subconverter などで YAML 化する選択肢があります。外部の変換サービスへ生 URL を渡すときはプライバシー影響を理解したうえで行ってください。

6プロキシモードの選択とシステムプロキシをオンにする

ルールに従って振り分ける ルールモード を既定にし、国内ドメインや社内サイトが意図どおり直送になるかを軽く確認します。切り分けのためだけに短時間 グローバル を試すのは有効ですが、日常運用で置きっぱなしにすると不要な通信まで中継されるため、検証後は戻す習慣を付けます。

メイン設定に相当する画面で システムプロキシ をオンにすると、Windows の HTTP プロキシ設定へ値が書き込まれ、多くのデスクトップブラウザや対応アプリがそれを参照します。無効化すると OS への書き込みが解除される運用であることが多いので、長時間不要ならオフに戻しておくと安全です。

ブラウザ拡張や別ツールが独自プロキシを二重適用していると挙動が混乱します。Edge/Chrome の手動プロキシやセキュリティ製品の「安全ブラウジング」機能もあわせて確認してください。

7初回疎通と典型的なつまずき

ブラウザで対象サイトが開けるか、いつもより証明書警告が増えないか、といった実アクセスが最終確認です。一部だけ繋がらない 場合は DNS のドメイン決定や UDP の扱い、ノード側のポート仕様がボトルネックになりやすく、ログのドメイン行とルールヒットを突き合わせます。

UWP やストアアプリのみプロキシに乗らない 場合は Loopback 制限など OS 側事情が絡むことがあります。デスクトップ版ブラウザとの差分で切り分け、必要なら Windows・UWP・システムプロキシの記事 を参照してください。また企業ポリシーでプロキシ変更が禁止されているときは管理者の手順に従ってください。

よくある質問

Windows 11 の手順と完全に同じですか?

画面キャプチャや文言は近似していますが、セキュリティダイアログの並びや既定ブラウザの挙動が微妙に異なることがあります。OS 固有の細部は公式ドキュメントも参照しつつ、本記事のセキュリティとネットワークの考え方だけ移植してください。

フォルダを D ドライブへ移動できますか?

可能です。移動後はショートカットのリンク切れに注意し、自動起動設定を使っている場合はパス修正が必要になることがあります。移設前にシステムプロキシをオフにすると設定の取り残しを防げます。

毎回管理者として起動が必要ですか?

システムプロキシのみの利用なら必ずしも不要なことが多いです。サービス登録や一部のカーネル/仮想アダプタ操作では昇格が伴う場合があります。ダイアログに表示される理由を読み分けてください。

まとめ

Windows 10 で Mihomo Party を初めて動かすコツは、書き込み可能な場所への ZIP 展開SmartScreen/Defender を証跡ベースで判断購読更新の成功確認ルールモードを軸にしたシステムプロキシ ON の四点がそろうことです。インストール後の運用チュートリアルは Windows 版 Mihomo Party の実践編 に続けて読むとスムーズです。

ポータブル型クライアントは構成さえ押さえれば持ち運びやすい反面、設定ファイルをテキストでいじる場面ではヒューマンエラーが起きやすいです。Clash は視覚的にプロファイルやノードを管理しやすく、更新頻度の高い公式導線とも相性がよい製品です。まだ試していない場合は、Clash のダウンロードページ から入手し、本記事の流れで購読とシステムプロキシを合わせてみてください。

Mihomo Party(Windows 10) ポータブル

ZIP を展開してシステムプロキシまで一通り試せます。サービスモードや TUN が必要になったら設定画面から段階的に有効化してください。

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